門番という意味の「ゲートキーパー」とは、身近な人が悩んでいたり、辛そうだったりといった自殺の
サインに気づき、その人の話を受け止め、必要に応じて専門相談機関につなぐなどの役割が期待される
人の事つなぐです。ゲートキーパーは特別な資格がなくても、誰もがなれます。
ゲートキーパー3つの行動ステップ
①気づく・・・「表情が暗い」「イライラしている」等、家族や仲間の様子がいつもと違う場合に声を
かけ、「心配している」というメッセージを伝えます。気になる様子があったら声をかけましょう。
②受け止める(傾聴)・・・本人の気持ちを尊重して真剣に話を聴きましょう。安易に励ましたり、
相手の考えを否定せずに不安や悩みを受け止めます。
③つなぐ・・・話を十分に受け止め、本人の了解を得た上で、早めに専門家へ相談する様促しましょう。
抱える問題に応じた適切な相談機関につなぐことが重要です。
区立小・中学校では、自殺対策として「SOSの出し方に関する教育」を行なっています。その際、
子供たちに配布されるのがジンジャーブレッドマン型のリーフレット。そこには、相談窓口と共に、
「辛い時は、:つらい:と言っていいんだよ」「ほんの少し勇気を出して話してみて。あなたは一人じゃ
ないよ」というメッセージが書かれています。
墨田区では平成30年度研修が4回実施され、146名が参加されています。
ジンジャーブレッドマンのクッキーはクリスマス(元は冬至を祝うイベントだった)に家族の無病息災を
願い、風邪予防に効く生姜を食べたという説、また、シナモン等の香辛料を使ったお菓子は日持ちするので
寒く長い冬の時期に作られるようになったという説もあり、風邪を予防するように広めたヘンリー8世に
由来していると言う説があります。王様をイメージしてクッキーを作る等、かわいらしい逸話です。
ジンジャーブレッドマンのリーフレットに込められた思いを感じます。