お日様をいっぱい浴びて育ったみかん。親しみやすい甘味が愛され、「こたつでみかん」はお茶の間の冬の
風物詩でもあります。とても身近な果物ですが、「1日1個で医者要らず」と言われるほど、身体に良い
栄養がたっぷり含まれています。みかんの花は直径3㎝位の白い5枚の弁花で、5月頃になると開花します。
花言葉は「純粋」「清純」で、初夏に咲く白い花のピュアなイメージを表したものとされています。
同じ柑橘類のオレンジの花言葉がヨーロッパでは「親愛」「花嫁の喜び」で、花嫁の守り神とされている事に
由来します。風水では、みかんの樹を家の西側に植えると、金運や仕事運を高めると言われているそうです。
みかんの主な栄養素は、ビタミンA・C、ペクチン、ペスベリジン、葉酸、カリウムなどで、ペスベリジンは
別名「ビタミンP」とも呼ばれるフラボノイドの一種。ビタミンCの働きや吸収を助け、毛細血管を丈夫にして
血流を改善する働きがあります。水溶性植物繊維のペクチンは、血糖値の急な上昇を防ぎ、コレステロールの吸収を
抑える成分。消化管の壁に貼り付いて胃の消化を遅くするので、糖尿病や肥満、高血圧といった生活習慣病の予防に
効果的です。これらの成分はみかんの果皮の部分に多く、果肉の部分に比べるとペクチンが約4倍、ペスベリジンに
至っては約10倍も含まれています。温州みかん系の柑橘類にだけ含まれる成分として、シネフィリンという物が
あり、気管支を広げる作用を持ち、喉から来る風邪の予防に役立ちます。みかんの開花時期は、5月初旬頃から
2~3週間程。ジャスミンに似た鮮烈な香りには、心を落ち着かせリラックスをさせる効果があります。
10月~12月頃から収穫。美味しい季節です。