肌寒いですね!
お店の内装がオレンジと黒とかぼちゃとオバケに変わっていることが多くなってきました。
亀戸営業所のYです。
最近こんな旗がなびいているのを見つけました。
「べらぼうめ」なんて江戸弁の、目を引くこちら。
描いたのは江戸時代にこのあたりに住んでいた売れっ子浮世絵師、三代歌川豊国。通称は五渡亭です。
この人の絵を見て脚本家・河竹黙阿弥が書いたと言われているのが、江戸歌舞伎の人気演目『白浪五人男』です。
『白浪五人男』
白浪とは盗賊のこと。
つまり「盗人男五人組」の物語です。
「知らざあ言って聞かせやしょう……」から始まる有名な台詞は、主人公格の美少年盗賊が言い放つ名乗りです(ほとんど女装してるので見た目美少女ですが)。
え? 歌舞伎なんか興味ない?
……まぁまぁ、そんなこと言わずに。
この演目、現代のエンタメにも強い影響があるんです!
今も続く少年少女の憧れの一つ『スーパー戦隊』シリーズ。
その記念すべき第一作といえば『秘密戦隊ゴレンジャー』ですが……なんと、その着想のもととなった一つが『白波五人男』だったとか。五人揃って威勢良く格好よく口上を述べるシーンが、変身後の名乗りの元ネタという説があるそうです。
小さいころよくごっこ遊びをしていた戦隊ものの元ネタが、こんな身近にあったなんて……!
謎の感動を覚えます。
なーんて、こんなにうんちく披露している私ですが……
この通り、この看板の受け売りだったりします。
(歌舞伎演目のあらすじに関して知っていたのは、完全な趣味ですが……)
亀戸にこの人が伝わっているなら、東京都内だけでも面白い人はたくさん伝えられているはず!
地域単位で実際に歩き、きままに偉人を調べるのも楽しそうです。
そんな計画を描きつつ、旗を横目ににやにやして自転車を走らせるYでした。