ラックでは朝礼時に当番制で司会をするのですが、
その中に「感動工房」という
コーナーがあり最近あったいい話や
感動したことを話をすることをします。
今日は看護師がその中でお話したものを
掲載します。
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ゴッホとゴーギャン
彼らは親友。
モネとルノアールが並んで絵を書いたように
ゴッホとゴーギャンはルームシェアを
する仲であった。
印象派とポスト印象派は
この人達から生まれます。
しかしゴッホは皆様もご存知のように
精神疾患を患った画家であることは
有名な話です。
ゴッホの絵は精神疾患がゆえ
生きてる間に一枚も売れなかった。
しかし今ゴッホを知らない人はいない。
ゴッホは片耳を切り落とした。
時には大事な左手を燃やした。
その行動にゴーギャンは怖くなり
ルームシェアしていた家から
逃げるように出て行った。
ほど無くしゴッホはピストル自殺し
亡くなります。
ゴッホのひまわり
なぜ向日葵なのか、
ゴッホは向日葵をこよなく愛した。
ゴーギャンとのルームシェアが始まるその日。
ゴーギャンを出迎えた部屋にゴッホは沢山の向日葵を飾った。
またゴッホがなくなった後、ゴーギャンはフランスからひまわりの種を取り寄せてゴッホの愛した向日葵を育てた。そしてゴーギャンもまたひまわりの絵を残しています。その絵はまるでゴッホへの追悼。
2人の互いへの思いやりが感じる素敵な話だと私は思っています。だからこそゴッホのひまわりは美しくそして儚い。友情の絵なのです。
これを看護の視点で見てみると、
ゴッホは統合失調症で
もし幻聴で死ね死ねと繰り返す耳を切り落としたくなる気持ちが分からないだろうか
もしげんしで左手に虫が湧いてきたら燃やしたくなる気持ちが分からないだろうか
そこに精神看護は存在した。ナイチンゲールは生まれていた。
そこに薬も存在した。今もなお使われている薬が。
虚しいのは治療を受けたゴッホの絵はきっと彼の絵にはならない。精神疾患がゆえにかけた絵であると言うこと。
それが彼が残した悲しき絵であると言うことが彼の絵のなんとも言えない美しさであると私は思うのです。
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