福をもたらす神と言われる七福神に仕える動物がいます。今年の干支であるネズミを使いとするのが七福神
1人「大黒天」です。中世のヨーロッパではネズミは疫病であるペストを運んでくる動物として忌美嫌われて
いました。現在でも、色々な病気を媒介する事に変わりありません。ネズミと言えば切り離せないのが穀物と
の関係です。大黒天は米俵に乗り打出の小槌を持ち福袋を肩に担いだ姿でよく見かけます。米俵に乗っている
事からネズミが連想されると言う考え方もあるようですが、ネズミとの関係は「古事記」の日本神話に記述
されています。神話によれば、大国主命がスサノオに焼き討ちをかけられ危機に陥った時一匹のネズミが現れ
地面の窪みの場所を教えて命を救った事で使いとなったそうです。また干支のネズミは繁殖能力が強い為、
子孫繁栄・商売繁盛・夫婦円満の象徴ともなります。大黒天の袋には、寿命・人望・清麗・威光・愛嬌・大量
等の精神的な宝が入っているそうです。
今年の干支は、庚子(かのえ・ね)です。「変化を求めて新しい物事に挑戦する」には、良い年と言われています
今年が素敵な一年になりますように。
今年もよろしくお願いいたします。