こんにちは。
今回は前回のブログからの続きです。
テーマは「認知症」とは?
前回のブログで物忘れと認知症の違いを書きましたが
認知症の症状についてもう少し詳しくご紹介します。
認知症の症状は
「中核症状(ちゅうかくしょうじょう)」と
「周辺症状(しゅうへんしょうじょう)」に分けられます。
中核症状とは、
認知症の方に必ず見られる、記憶障害などを指します。
周辺症状とは、
本人の性格や環境などの要因が加わっておきる、
精神症状や行動の異常を指します。
なんだか分かりにくいですね。
具体的にはこんな症状です。
1)中核症状
*記憶障害
早期からみられる症状。
さっき起きたことや、知っている人の名前が思い出せない 等
*見当識障害
自分がどのような状況にいるか分からなくなる症状。
場所、年月日、季節などがわからない、
自分の子供に「あなたは誰?」と聞いてしまうこと 等
*理解・判断力の低下
物事を筋道を立てて考えることができなくなる症状。
一度に複数のことを言われると混乱する、
あいまいな表現や、推測する表現がわからなくなる 等
*実行機能障害
計画を立て、実行することができなくなる症状。
メニューを考えて、買物に行って、食材を選んで、
調理をしてという一連の動作ができなくなる、
予想外の出来事に他の対処法を考えられなくなる 等
*失語
言葉がうまく使えなくなる症状。
相手の話は理解できるが、言葉が出にくい、文字が書けなくなる 等
*失認
五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)による
状況の把握が難しくなる症状。
*失行
日常生活の動作が行えない症状。
服の着方を忘れてしまう、ハサミの使い方がわからない等
2)周辺症状
*徘徊(絶えず歩き回ること)
*強い不安を感じる
*幻覚・錯覚
*暴力・暴言
*異食(食べ物ではないものを食べる)
*睡眠障害(不眠、昼夜逆転など)
*妄想
*帰宅願望(「家に帰りたい」と訴えること、自宅にいても帰宅を訴えることもある)
*介護拒否
*失禁・弄便(ろうべん/便をいじってしまう行為)
これらの周辺症状は、脳の障害に加え、性格や環境などによって
ひとそれぞれ異なります。
また、常にみられるものばかりではなく、
日時やその他の環境によって見られたり見られなかったりします。
そのため、その症状がでてしまう背景や、
その人が感じていることを知り、
きちんと対応することで症状が軽くなったり見られなくなることもあります。
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