こんにちは。
介護業界の基礎知識をご紹介しています。
今回のテーマは「IADL」。
前回のブログは「ADL」でした。
IADLとは、Instrumental Activity of Daily Livingの略です。
ADLの時から
Iの分だけ「Instrumental 」が追加になりました。
そのことでもわかるように
ADLよりもInstrumental の要素が加わったものが
IADLなんですね。
それではわからない、というわたしの仲間のために解説を。
Instrumental は手段的という意味です(らしいです)。
ADLが歩く、食事する、等の動作を表していましたが
IADLはそれよりも少し複雑なものになります。
厚生労働省が示している尺度はこんな感じ。
*電話を使用することができる
*買い物ができる
*食事の準備(献立を考えたり、準備をすることを含む)
*家事ができる
*洗濯ができる
*車や公共交通機関を利用しての移動ができる
*適切な量、方法で薬が飲める
*お金などの財産管理ができる
こうしたものの中には、
「料理はやろうと思えばできるだろうけど、やったことがない」なんて方もいるはず。
なので「できる」「できない」と単純に分けるのではなく
「やらない」という場合もでてきます。
ADL(歩くなどの動作)が可能だとしても
IADL(電車を利用して移動する)ができないこともあります。
介護が必要な状態かどうかを判断するものの一つとして
こうしたADL、IADLが
「できる」「できない」、
または「できる時もある」「できない時もある」を
把握する必要があります。
「できない」「できない時もある」に対して、
何の支援(介護サービス)が必要かを考えていくのです。
しかし、介護を受ける方の生活を思えば、
「できない」ことのみに目を向けるのではなく
「できる」ことに目を向け、
どのように維持するか、どのように向上させていくかを
考えていくことも重要です。
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